園の取り組み子どもの健康寿命をのばす保育園

子どもの健康寿命をのばそう!!

当園は「介護予防指導士」の資格を持つ看護師、保育士、栄養士、調理師が、「子どもの健康寿命をのばす」取り組みを、保育の一貫として行っております。

Q:健康寿命って何?

A:健康寿命とは、「病気や介護などで日常生活を制限されることなく、健康的に生活を送る事の出来る期間」のことです。

厚生労働省のデータによると、近年「健康寿命」と「平均寿命」の差が広がってきています。その差は約10年くらいあります。つまり、人生を終えるまでに、何らかの形で病気や介護等を受けながら生活する期間が約10年続くということです。

それには生活習慣病が深くかかわっています。生活習慣病は脂質異常症や糖尿病、高血圧、心筋梗塞、癌、歯周病などを引き起こします。生活習慣病を防ぐためには、幼少時からの予防がとても大切です。

私たちは、子どもたちの健康寿命がのびるよう、和食中心の給食の提供や、健康運動(「健康運動教室」を開催している園は札幌のみとなります)を保育の中に積極的に取り入れ、生活習慣病を幼少時から防ぐよう働きかけています。

超高齢化社会に突入している日本。高齢者人口は2025年には約30%、2060年には約40%に達すると予想されています。
大切な我が子が生涯元気で自分らしい生活ができるよう、またはその期間がのびるよう、これからも保護者様と一緒に活動して参ります。

栄養改善

野菜

肥満児や小児生活習慣病の子ども達が増えている現代。それらには子どもたちの食生活が大きく関わっています。

当園の給食は、「ごはん給食」を提供しております。
「ごはん給食」とは、お米と味噌汁が中心の和食給食のことです。子ども本来の味覚に合わせた薄味なので、「目・鼻・口」を 使って、素材の味を味わいながら食べられる給食です。

お米は、ビタミンやミネラルが豊富な五分づき米を使用。砂糖や塩などの調味料は精製されたものではなく、天然のものを使用し調理しています。肉ばかりではなく、良質な脂肪を含む魚や豆類も多い献立です。
和食中心の「ごはん給食」を食べることで、肥満や生活習慣病を発症しにくいからだをつくります。

また、2大アレルゲン(卵・牛乳・乳製品)を使わないことで、アトピーなどの改善も図っています。2大アレルゲンをもつ食物アレルギーのお子さんも、みんなと一緒に楽しく同じ給食を食べることができます!

 

口腔ケア

給食

65歳以上の4人に1人が認知症か、その予備軍といわれる日本。現在日本だけで700万人の認知症患者がいます。
認知症を予防し、発症しても進行を遅らせるためには「口」の健康が欠かせません。

歯の残存数がほとんど無い人は、20本以上ある人に比べて認知症の発症率が2倍に増えるといわれています。
当園が提供している「ごはん給食」は、根菜類を献立に使用することで子どもの咀嚼回数を増やし、顎の発育を促します。しっかり噛むことで将来歯が多く残る可能性が増え、健康を維持できるのです。

また、よく噛むことは、唾液の分泌を向上させ虫歯を予防します。
他にも肥満を防ぐ、味覚が発達する、言葉の発音がはっきりする、表情が豊かになる、脳の発達を促す、がんを防ぐ、胃腸の働きが促進する、全身の体力が向上する、認知症が予防されるなどの数々の良い効果を生み出します。

 

運動機能の向上

運動

健康運動指導士の牧村 裕太(まきむら ゆうた)先生が月に1回来園し、0~5歳児を対象に「楽しい!!」を大切にした運動あそび♪を行います。

「遊び」に着目した運動プログラムで、楽しくからだを動かします。

教室では、「体幹を鍛える」「バランス力をつける」「腕力で自分のからだを支える」など、幼少期に大切とされる、「からだの使い方」や「空間認識力」「バランス力」などを身につける運動をします。その力がつくと、鉄棒などの運動器具を使った運動に抵抗を感じることが少なくなったり、鬼ごっこの時に生じやすい衝突などが防ぎやすくなります。

「体育」は授業で教師から受けるもの、「スポーツ」は好きな人がやるものですが、「健康運動」は全ての人のためのもの。

子どもたちが「からだを動かすことって楽しい!運動は特別なことではなく、普段の生活の中でも出来るんだ!」ということを感じることで、大きくなっても運動を生活の一部に取り入るよう、その土台作りを目指しています。

また、3歳以上児クラスは近隣にある「札幌スポーツアンドメディカル専門学校」に訪問し、学生と一緒に運動する取り組みも行っています。(現在は新型コロナウイルス感染症の影響により中止しています)

 

 

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